春ですね~。船橋市の本町辺りを散歩するには最高な季節。この辺りの名所と言えばゼッタイ船橋東照宮です。NHK大河ドラマが気になってる船橋市民は是非一度訪問すべきだと思います。ただし欠点は「日本一小さい」ことで一度行っても次はもう分からなくなる。同様に太宰治の旧宅っていうのもそう。その辺にあるんだけど場所が分からん…。迷った挙句に仕方なく中央公民館にある(太宰が植えた)夾竹桃を拝んでごまかすしかない。(そうだ。太宰が滞在した割烹旅館「玉川」も無くなってしまいました。)
ということで、船橋最強の読書コラム第12弾は太宰治「グッド・バイ」。絶世の美女にして怪力のキヌコさんの職業は闇屋相手の「担ぎ屋」。戦後のどさくさに紛れて派手に稼いだ二枚目気取りの主人公は、女たちと手を切るために彼女の力(美貌)を借りようとします。ところが彼女はとてつもない大食漢で金に汚い。二枚目氏は情けなくも散々彼女に翻弄されてしまいます。彼女が象徴するのは何なんでしょ?
敗戦直後の日本で太宰治は底抜けに笑える小説を書き始めました。でも、明るく軽やかなこの小説は未完のまま。ああ、続きが読みたい!